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Gensou-roku Novels Archive log : Copyright(C) 2010-2022 Yio Kamiya., All rights reserved. 無断転載/改変禁止

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「ボスには感謝しないとなあ…?こうしてお前と殺り合えるんだからな!」
 狂い笑う男は、ナハトをその目に捉えて離さない。
 鬼気迫る様子で近づいてくる男をものともせず、余裕の様子で龍輝に耳打ちした。
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冬の路地裏で静寂を破る音が響く。
 組織の建物に隣接する廃ビルの屋上に、ガラスの破片が飛散する。その破片の上に龍輝は着地した。一瞬だけ背後を見、未練もない様子で躊躇いなくビルの階段を下り始めた。

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「任務完了」
 機械アナウンスのような声を聞くのはこれで何回目になるのか。龍輝はそんな事を考えながら小型の無線を握っていた。
 「美龍。帰るぞ」
 「りょーかい」
 面倒くさいような怠けたような、そんな口調で答えた。ナハトの相棒に就いて三ヶ月が過ぎ、仕事を終える度に交わされるやりとりも惰性が宿る。

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 三年前の記憶。
 鈴鳴洞窟で交わされた言葉は、和解だったのか皮肉の言い合いだったのか、今となってはもう分からない。確かなのは、戻らない龍輝自身の左腕という事実のみ。十字架の下に眠る人物、蒼鵞はそれを手土産に旅立った。

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One year after the "Recollection of the Hermit".
An assassin was calling him, but he does not remember it.

at that time
they opened the their way of another.

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どこにいても思い出してしまう
かつて存在した僕の故郷
表面だけの、僕が最も嫌いだった世界

―「Parallel World」

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昔からそうだった
とにかく人が嫌いで
合う度に影に隠れてた
僕にとって十年前の惨劇が―

―「Parallel World」

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十年前に生き残った五人?
そうよ。私はその一人だもの。
当時私は十五歳、あなたは十一歳。

―「Parallel World」

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僕はもう必要ない。
そう思い知らされたあの日、僕は全てを憎み、全てを捨てた。

―「Parallel World」

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10 years ago, in Minakami hamlet.
It all started from here.

The boy name is Ryuki Aoi.
When he met a man, the tragedy began.

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